突発的衝動に駆られてやった。後悔はしていない。
2007年 07月 19日
―――それは、光の神話。
その日、衛宮士郎は夢を見た。見知らぬ一人の男が、強大な悪意を前に仁王立ちする姿。既に男は満身創痍。立っていることで精一杯。
しかし男は揺るがない。確固たる決意を持って、光をその身にまとう。何故ならその男は一人ではなく―――
そこで、目が覚めた。その日の夜、衛宮士郎は聖杯戦争に巻き込まれ、その男と再会する。男の名は、姫矢准。“セイバー”のクラスのサーヴァント。
「昔、お前そっくりの奴に会ったことがあるよ、士郎。どうしようもないお人よしで、傷つきやすくて…… そのくせ、芯だけは真っ直ぐなんだ」
「……俺は、そんなに強い人間じゃないよ、姫矢さん」
壊れかけの少年を、男の言葉が癒す。
「いいか士郎、闇に捕らわれてはいけない」
「……それって、どういう意味さ?」
「闇は闇さ。絶望、諦観、悲観…… 闇に捕らわれると、身動きが取れなくなる。それじゃあ駄目だ。ギリギリまで頑張って、ギリギリまで踏ん張らなければ、神様だって奇跡はくれないんだ」
そんな二人に忍び寄る、闇。
「そんな…… 桜が、ダークファウスト……?」
「士郎、闇に捕らわれるな!!」
友の裏切り。
「衛宮ぁ…… 僕はようやく力を手に入れたんだ…… 振るって見たくなるのは当然だろ? ……だから、死ねよ衛宮」
「止めろ! ……止めてくれ、慎二!!」
絶望が諦観を呼び、諦観が少年の足を止める。
「……桜、そっちに行ってもいいのか?」
悪夢が恐怖を生み、恐怖が悪夢を形作る。
「……!?」
「あ、アーチャー…… なに、これ?」
「スペースビースト、だと!? なぜこの世界に!!」
世界を侵食する闇の中、一筋の光が現れる。
「……光の、巨人?」
「まさか、ウルトラマン……?」
それは、誰もが知る希望の形。誰もが思う無敵の代名詞。
「士郎…… “絆”は、“光”だ」
一人一人が絆を繋ぎ、
「衛宮くん! 先に行きなさい!!」
「貴様に花道を作ってやるのは癪だが、いたしかたあるまい」
「安心してお兄ちゃん!! だってバーサーカーもいるんだよ!!」
一人一人が希望を紡ぎ、
「坊やにばっかりいいカッコさせられないわ!」
「ふむ、キャスター。気概にあふれているのはいいのだが、少しばかり年のことも考えたほうがいいと思うぞ」
「ええい面倒くさい! 我の宝具で片っ端から蹴散らしてくれるわー!!」
「テメェは少し加減ってモノを知りやがれー!!」
その絆が、光になる。
「絆…… ネクサス!」
NEXUS―――それは受け継がれていく魂の絆。
Fate/and the ultraman nexus
近日後悔
「衛宮…… 僕は、僕はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
その日、衛宮士郎は夢を見た。見知らぬ一人の男が、強大な悪意を前に仁王立ちする姿。既に男は満身創痍。立っていることで精一杯。
しかし男は揺るがない。確固たる決意を持って、光をその身にまとう。何故ならその男は一人ではなく―――
そこで、目が覚めた。その日の夜、衛宮士郎は聖杯戦争に巻き込まれ、その男と再会する。男の名は、姫矢准。“セイバー”のクラスのサーヴァント。
「昔、お前そっくりの奴に会ったことがあるよ、士郎。どうしようもないお人よしで、傷つきやすくて…… そのくせ、芯だけは真っ直ぐなんだ」
「……俺は、そんなに強い人間じゃないよ、姫矢さん」
壊れかけの少年を、男の言葉が癒す。
「いいか士郎、闇に捕らわれてはいけない」
「……それって、どういう意味さ?」
「闇は闇さ。絶望、諦観、悲観…… 闇に捕らわれると、身動きが取れなくなる。それじゃあ駄目だ。ギリギリまで頑張って、ギリギリまで踏ん張らなければ、神様だって奇跡はくれないんだ」
そんな二人に忍び寄る、闇。
「そんな…… 桜が、ダークファウスト……?」
「士郎、闇に捕らわれるな!!」
友の裏切り。
「衛宮ぁ…… 僕はようやく力を手に入れたんだ…… 振るって見たくなるのは当然だろ? ……だから、死ねよ衛宮」
「止めろ! ……止めてくれ、慎二!!」
絶望が諦観を呼び、諦観が少年の足を止める。
「……桜、そっちに行ってもいいのか?」
悪夢が恐怖を生み、恐怖が悪夢を形作る。
「……!?」
「あ、アーチャー…… なに、これ?」
「スペースビースト、だと!? なぜこの世界に!!」
世界を侵食する闇の中、一筋の光が現れる。
「……光の、巨人?」
「まさか、ウルトラマン……?」
それは、誰もが知る希望の形。誰もが思う無敵の代名詞。
「士郎…… “絆”は、“光”だ」
一人一人が絆を繋ぎ、
「衛宮くん! 先に行きなさい!!」
「貴様に花道を作ってやるのは癪だが、いたしかたあるまい」
「安心してお兄ちゃん!! だってバーサーカーもいるんだよ!!」
一人一人が希望を紡ぎ、
「坊やにばっかりいいカッコさせられないわ!」
「ふむ、キャスター。気概にあふれているのはいいのだが、少しばかり年のことも考えたほうがいいと思うぞ」
「ええい面倒くさい! 我の宝具で片っ端から蹴散らしてくれるわー!!」
「テメェは少し加減ってモノを知りやがれー!!」
その絆が、光になる。
「絆…… ネクサス!」
NEXUS―――それは受け継がれていく魂の絆。
Fate/and the ultraman nexus
近日後悔
「衛宮…… 僕は、僕はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
by rockaway-beach
| 2007-07-19 21:40
| 嘘予告。