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by rockaway-beach

蒼穹の昴

 いや、面白かった。メガネ君ですこんばんわ。

 さて本日は浅田次郎氏の『蒼穹の昴』と『珍妃の井戸』を読了したのでそのレビューを書こうと思います。とは言ってもまぁ『蒼穹の昴』はなんだかんだ言っても著者の最高傑作とも誉れ高い一作ですし、まぁ他にもレビューは沢山あるのであえて内容には触れずともよいでしょう。詳しくはググれ。

 というわけでここではメガネ君個人がツボに入った各トピックを取り上げて行こうと思います。ネタバレも糞も無い物語というか歴史準拠ですのでそこらへんはすごくアバウトに行こうかなぁと思う俺。

 まずこの小説最大の特徴、西太后が悪役じゃないということ。西太后と言えば、まぁ定説で言えば悪役です。というよりも悪役にならざるを得なかった人です。古来より歴史と言うのは勝者によって紡がれてきたものですので、清朝最後の権力者である西太后は悪役にならざるを得ないのです。そうしなければ現代中国の正当性は、よしんば欧米列強(日本も含む)の正当性を証明できないのですから。

 というわけで、個人的に西太后や袁世凱が必ずしも悪役じゃない、というか一方的に悪役として描かれないこの作品には共感がもてます。まぁ常識的に考えて、あれだけ長期間政権を握っていた西太后が政治的に暗愚だったはずは無いので当然といえば当然の描き方だと思います。僕は根っからの判官贔屓で天邪鬼なので、まぁ本来悪人とされている人間の再評価に弱いのです。

 さて、清朝末期です。歴史の転換点には多くのドラマが生まれます。それはフランス革命然り、明治維新然り、ロシア革命然りということです。清朝末期には数多くの英雄が誕生します。特に『蒼穹の昴』のラストで描かれる、後の中国史上で最大の英雄となる男の誕生には、未来を感じて感動しました。しかし、けざわひがし(仮名)さんは本当に昔っからけざわひがし(仮名)だなぁと思う次第。どれだけお前○クス(仮名)主義やねん。割と感動しながら吹いた。あと伊藤博文がIKEMENすぎる。なにこのIKEMEN。確かに傑物ではあるかもしれないけど…… IKEMENすぎる。

 『珍妃の井戸』に関しては、珍妃が落ちたとされる井戸を数年前に実際に見た身分としては「……マジか」と思わざるを得ませんでした。あの井戸、本当に口が小さいんですよ。この細い僕でようやく入るか入らないかくらいの口の広さ。多分僕や、もっと細いモデル体型の人が落ちても途中でつっかえて宙ぶらりんになることうけあいの広さです。

 そんな井戸に生きたまま頭から突っ込まれるって…… さしもの僕でもぞっとします。それ以上に物語として面白かったです。溥儀マジお前何者と思います。お前それでゲリラ戦やれば下手すりゃ勝ってただろとか。

 とにかく、『蒼穹の昴』と『珍妃の井戸』、オススメです。読んで見てください。中国近世近代史の勉強にもなるよ!! ちょっと偏ってるけど!!

 それとこれの他に続編の『中原の虹』があるんだけど、ハードカバー四巻だから高くて買えねぇよクソァ!! 早く文庫化しろよクソァ!! ムシャムシャして反芻するぞこのやろう!!

蒼穹の昴(1) (講談社文庫)

浅田 次郎 / 講談社



蒼穹の昴(2) (講談社文庫)

浅田 次郎 / 講談社



蒼穹の昴(3) (講談社文庫)

浅田 次郎 / 講談社



蒼穹の昴(4) (講談社文庫)

浅田 次郎 / 講談社



珍妃の井戸 (講談社文庫)

浅田 次郎 / 講談社


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by rockaway-beach | 2009-02-17 23:40 | 日記